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東京都庁に入庁してからの「最初の3年間」を元職員がリアルに語る【新入職員サバイバルガイド】

「都庁に合格したあと、実際どんな生活が始まるの?」「最初の配属先で何をするの?」——試験対策の情報は多くても、入庁後のリアルを語っているブログはあまりありません。

筆者は東京都庁・下水道局に土木職として採用され、6年間勤務しました。この記事では「入庁してからの最初の3年間」に何が起きるか、何をしておくべきかを、体験をもとにリアルに解説します。都庁を志望中の学生さんにも、「入ってから後悔しないか」を判断する材料として読んでいただければと思います。

目次

  • 入庁直後〜研修期間(4〜6月)
  • 最初の配属と「ハズレ配属」問題
  • 1年目にぶつかるリアルな壁
  • 2年目:仕事の流れがわかってきたころ
  • 3年目:最初の人事異動と「本当の仕事」が始まる
  • 3年間で身につけておくべきこと
  • 都庁を辞めたいと思ったとき

入庁直後〜研修期間(4〜6月)

4月1日の入庁式を終えると、まずは研修期間が始まります。技術職は行政職と合同の合同研修(1〜2週間)のほか、局別・職種別の専門研修が数週間あります。

  • 合同研修:都の組織・仕事の基礎、コンプライアンス、文書の書き方など。ここで同期の仲間ができます。
  • 局別研修:配属局の業務内容・組織・現場見学など。初めて「自分が働く世界」を実感する場。
  • 現場実習:工事現場や施設の現場に数日間派遣され、現場の基礎を学びます。ヘルメットを被って現場に出るのはこのとき初めて、という人も多いです。

研修期間は「同期との繋がりを作る絶好の機会」です。都庁の仕事は局をまたいだ調整が多く、他局に知り合いがいると後々の仕事がスムーズになります。研修中に積極的に交流しておきましょう。


最初の配属と「ハズレ配属」問題

都庁の人事配属は、基本的に本人の希望は参考程度で、組織の都合が優先されます。「下水道局に行きたい」と思っていても、建設局や港湾局に配属されることは普通にあります。

筆者は第一希望の下水道局に配属されましたが、同期の中には「全く希望していなかった局」に配属された人も複数いました。しかし彼らの多くが、数年後には「ここに来てよかった」と言っていました。

重要なのは、どこに配属されても「何かを学び取る」という姿勢です。2〜3年で異動があるため、嫌な配属先でも必ず終わりが来ます。焦らず、その場でできることを最大限やりましょう。


1年目にぶつかるリアルな壁

①書類・決裁のルールに慣れない

都庁は文書主義です。あらゆる業務に「起案・決裁」が必要で、文書の書き方・決裁フローを覚えるだけで最初の数ヶ月は精一杯です。上司から文書の直しが何度も入り、「自分はできない人間なのか」と落ち込む新人が毎年います。でも全員が通る道なので、気にしすぎないことが大切です。

②専門技術より「調整力」が求められる

土木職として入庁したのに、最初の仕事が「関係機関との調整・会議の議事録作成」という人は多いです。大学で学んだ構造力学や水理学を使う場面は意外と少なく、「なんで公務員になったんだろう」と感じる瞬間があるかもしれません。

しかし、この「調整力・コミュニケーション能力」こそが都庁で長期的に活躍するための最も重要なスキルです。焦らず、少しずつ積み上げてください。

③思ったより「忙しい」時期がある

「公務員は定時で帰れる」というイメージは半分本当で半分誤解です。予算要求(9〜11月)・議会対応(2〜3月・6〜7月・9〜10月)・年度末の工事完成(3月)は繁忙期で、20〜22時まで残業することもあります。一方で、閑散期は17時台に帰れる日も多く、年間を通じてみれば「民間より余裕がある」と感じる人が多いです。


2年目:仕事の流れがわかってきたころ

2年目になると、1年分の業務サイクルを経験し「先が読める」ようになってきます。いつ忙しくなるか、どの書類をいつ出す必要があるか、上司が何を求めているかが少しずつわかってきます。

筆者の2年目は、工事の発注業務を初めて一人で担当しました。数千万円規模の契約手続きを自分でこなす経験は、プレッシャーも大きかったですが、完了したときの達成感は格別でした。

2年目は「自分の仕事の範囲が広がる」時期でもあります。後輩への指導を求められることも出始め、「先輩」になる自覚が芽生えます。


3年目:最初の人事異動と「本当の仕事」が始まる

入庁から2〜3年で最初の人事異動があります。別の係・別の課、あるいは別の局・事務所への異動です。ここで改めて「一からやり直し」の感覚を味わいますが、1年目と違うのは「都庁の仕事の進め方」は身についているという点です。

3年目以降は、より複雑な業務・大きなプロジェクトを任されるようになります。筆者の場合、3年目の異動後に担当した「管路改築計画の策定(数十km規模)」は、それまでで最も大きく、最もやりがいのある仕事でした。


3年間で身につけておくべきこと

  • 公文書の書き方・決裁フロー:都庁仕事の基礎中の基礎。早く習得するほど楽になります。
  • 関係者との信頼関係:業者・他局・住民など、幅広いステークホルダーとの関係構築が後の仕事を左右します。
  • 技術的な現場感覚:図面や設計書を読む力、現場で何が起きているかを肌で感じる経験は若手のうちにしか積めません。
  • 都庁全体の仕組みへの理解:予算・議会・条例・組織のつながりを理解しておくと、中堅以降の仕事が格段にやりやすくなります。

都庁を辞めたいと思ったとき

正直に言います。筆者も1年目・2年目に「辞めたい」と思ったことがありました。理想と現実のギャップ、書類仕事の多さ、希望と異なる業務への配属……。これは都庁に限らず、多くの新社会人が経験することです。

ただ、都庁の場合は「3年待てば環境が変わる」ことがほぼ確実です。人事異動のサイクルが明確なため、辛い環境から抜け出せる見通しが立ちやすいのは公務員の大きなメリットです。

もし本当に限界を感じたときは、同期・先輩・産業医・人事担当者など相談できる窓口を積極的に使ってください。都庁にはメンタルヘルス相談の制度も整っています。一人で抱え込まないことが最も大切です。

都庁の仕事は、最初の3年間が最もきつく、最も成長できる期間でもあります。乗り越えた先には、「東京のインフラを担う」というかけがえのないやりがいが待っています。受験中の学生さんの参考になれば嬉しいです。

✍ この記事を書いた人

🏗
kenkou(元東京都庁 土木職員)
東京都庁 土木職として6年勤務。下水道局3年(管路施設の設計・施工管理)後、民間企業に3年間出向。公務員と民間の両方を経験した視点から、公務員志望者に向けてリアルな情報を発信しています。

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